「国際ロマンス詐欺」とい呼ばれるジャンルの詐欺に引っかかり数か月が経ちました。そんな私が、詐欺被害だと気付いたときにするべきことを改めて挙げてみました。
被害に気付いたとき現実を受け止めるだけでも辛いことですが、そのあとにはしなければいけないことがいくつかあります。被害に遭われた方にはなんとか前を向いてこれからを歩んででいただけるよう少しでもお役に立てれば幸いです。尚、あくまで私の経験を通じての個人的な意見です。当てはまらない場合もありますので予めご了承下さい。
詐欺だった!何をすればいい?
まずは下記の事前準備をやっておくとその後スムーズに対応し易くなります。
そして、それらの準備が終わったら下記の行動を速やかに行ってください。
・警察へ被害相談または被害届の提出
・振込先金融機関への連絡
・クレジットカード会社への連絡
・詐欺相手とのコンタクト遮断
・借入先と金利の確認
これらが早急にすべき対処になります。
事前準備の意味
1.振込証明書の整理
「いつ」「どこで」「どこから」「どのように」と金額がわかるようにしておいてください。これらは被害の明確な証拠としてとても重要なものになり、この後も必ず必要とされるものです。自暴自棄になったりイライラして破り捨てないよう必ず保管しておきましょう。
2.被害額の把握
被害額が明確でないとこれからの行動が明確にならない場合があります。自己資金はいくらだったのか、借り入れはどこからどれだけ借りたのか…できるかぎり整理しておきましょう。
3.振込先金融機関と入金した金融機関の確認
ご自身が振り込んだ各銀行へ連絡する必要がありますが、その際詳細な情報を聞かれることがあります。金融機関への電話は混雑が多くつながりにくい場合が多いため、電話がつながったチャンスを最大限活かせるよう当時の状況を再確認しておきましょう。窓口で支払ったのか、ATMだったのかといったこともわかれば尚良いです。
4.相手とやり取りしたSNSなどすべての画像の保存
警察へ被害届に行ったとき、警察側で画像の保管を保管していただくのに結構な時間がかかります。警察側での画像の提出方法は異なるかもしれませんができる限り保存しておいた方が良いと思います。
詐欺と分かった時点で過去に向き合うのはとてもしんどいですが、何とか乗り切っていただくことを願います。
速やかな行動が必要な理由
警察へ被害相談または被害届の提出
まずは最寄りの警察に行き被害に遭ったことを話しましょう。刑事さんも働き詰めではありませんので担当の刑事さんがいらっしゃらないこともあります。事前に電話で確認されることをおすすめします。
そして必ず受理番号をもらいましょう。これをもらわないと被害を受けたという証明ができません。今後の行動の中では必要とされることもあります。必ず忘れないよう控えてください。
また担当の刑事さんでない方に心もとない言葉を言われたという話も聞きますが、そんな刑事さんばかりではありません。私の場合は親切な刑事さんに担当していただいたのでとても助かりました。
被害によっては家族に言えない場合もあると思います。「被害相談」であれば家族に伝わらないという話もあるようですが、そのあたりは刑事さんに相談してみましょう。
場合によっては半日ほどかかることもあります。最初に最低限の相談をし改めて時間の余裕があるときに出直すのもありかもしれません。
振込先金融機関への連絡
ご自身が振り込んだ各金融機関へ電話で被害金額や振り込んだ日時などを伝えましょう。警察に届け出れば口座凍結の連絡が各金融機関に行きますが、振り込め詐欺救済法による被害回復分配金の対象になる可能性があります。
私は警察からの依頼によって自動的に振り込め詐欺救済法の対象になると思ってましたが、こればかりは自身で連絡しなければいけなかったのです。くれぐれもお忘れないように。
口座を凍結した時点での残金とその口座に振り込んだ人の数によって分配金が決まります。口座にほとんどお金が残っていないケースが多いため高額の分配は稀かもしれません。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードの情報を相手に伝えてしまった場合、悪用される可能性があります。悪用されないようできる限り早めにカード会社に連絡し、新しいカードを発行してもらいましょう。
元のカードで自動引き落としがある場合、忘れずに支払方法の変更をしておきましょう。引き落としが間に合わない場合、別途振込手数料を負担し、または遅延金が余分にかかる場合があります。少しでも余計な支出を抑えられるよう早めの対応をしておきましょう。
詐欺相手とのコンタクト遮断
あなたが詐欺に気付いたことを相手に伝えていない場合、引き続き相手から連絡が来ることでしょう。コメントをのぞいてしまったり返信することが無いよう連絡を断ち切りましょう。
相手が何を言ってこようが情に訴えようが、相手の目的はあなたからお金を搾取することのみなのです。
借入先と金利の確認
キャッシングやフリーローン、身内からといったところからお金を借りてるケースが多いと思います。
社金の額や金利を確認し、現在の状況を見つめる必要があります。返済がどうしても無理な場合は、個人再生などの法的な手続きへ、借金が消せそうな場合はそれぞれの金利を確認し、高額な金利のところから返済していきましょう。
住宅ローン返済中の方は、ローンを組むときに低金利なフリーローンのカードを作られていませんか?消費者金融よりは断然金利が低いので借り換えして返済することをおすすめします。
また、積み立て型の生命保険に入っている方は「貸付金」制度を利用することによって低金利でお金を借りられる場合があります。契約している保険の担当者に確認してみてはいかがでしょうか?
くれぐれも早まった行動はとらないように
被害に遭い財産を失い借金もあり…そんな状況に絶望し最悪の結末を考えてしまうかもしれません。
ですが、お金のことはなんとかなるケースが多いです。くれぐれも早まった行動をとらないようにしてください。
辛い気持ちは時間が解決してくれます。お金のことは相談できる機関もあります。
あなたの心が少しでも軽くなり、少しでも前を向いてくれることを願います。
コメント